個別指導学習塾で成績が伸びない生徒の典型的パターン【元・有名個別塾の塾長が失敗しない塾選びと利用法を教えます】

塾長タイガーの『教育論』

成績の上がる仕組み、ズバリ教えます!

個別指導塾がいちばん成績が上がるはず…だけど…

塾長
塾長

こんにちは!塾長タイガーです!

今回はこんな人たちに読んでいただくとよい記事です 

  • 学習塾を探している人
  • こどもに合う塾を探してる人
  • 個別指導学習塾を検討している人


「個別指導学習塾で成績が伸びない生徒の典型的パターン」というお話をします。

いきなりショッキングなお話だったかもしれませんが、よくあるお話です。

「成果が出る」と近所で評判の個別指導学習塾に通っていたのに、全く成績が伸びなくて辞めてしまった…
その後他の塾に変えたけれど、その後も鳴かず飛ばず…
そのうちこの子は何をやっても伸びない…とあきらめてしまった…
もうこの子にお金かけても…

こんなお話、身近で聞いたことありませんか。

僕はこの業界が長いので、こういった例が日常茶飯事に起こることである、と容易に想像できます。

何人かに一人の確率で起こるだろうな…とすら思います

確かに「個別指導塾は成果が出やすい」と言われます。

他の形態の塾(集団形式や映像塾など)に比べ、格段に確率は高いでしょう。

僕もその通りだと思います。

成績を上げるために塾を選ぶのであれば

塾長
塾長

個別指導塾がよいですよ!

と多くの人に勧めます

ただ、失敗する人も確かに多い。

なぜでしょうか。

理由は簡単、以下の2つのことがみなさんおわかりでないから、それだけです。

  • どうしたら成績は上がるのか(=どうして上がらないのか)
  • 学習塾の違い、それによる使い方の違い

これを理解していないため、誤るのです。

「成績を上げる」というゴールだけはみんなわかっています。

ですがその方法が全く分かっていないから、適当に「その道のプロを自称している人」に大金を払って任せている…といった感じでしょう。それでは成果が期待できるわけはありません。

今回は2番目の「学習塾の特徴、それによる使い方の違い」についてのお話をしながら、1番目の「どうしたらこどもの成績は上がるのか」についても話していきたいと思います。

塾長
塾長

筆者である僕の簡単な経歴です

  • 某有名・個別指導進学塾の塾長を10年勤める
  • 立ち上げたばかりのその塾を2年間で30名→400名に増やす
  • 個別指導塾としては生徒数日本一であった
  • 大学受験・第一志望合格率85%以上3年連続達成

僕がこれだけの成果を上げることができたのは、「生徒一人ひとりをよく見てきたから」だと思っています。

前提として「全員の成績を上げる」ことをコミットしていましたし、そのためには、一人ひとりをよく見て、適切な「分析と提案」が我々の仕事であると考え、それに徹してきました。

そしてそれは僕に特別な力があったからではなく、

  • 個別指導塾であったこと
  • 個別指導塾の特徴をよく理解し、それを実践したこと

それがいちばん大きかったと思います。

もし僕が集団塾の塾長であったら、同じ生徒を扱っていたとしても、成績が伸びた生徒は多くて2割だろうと思います。

そして日々「退塾の相談を受ける仕事」ばかりだったと思います。

やはり個別指導でなければ、あれだけの実績は出せなかっただろうと思います。

ではなぜ個別指導塾はそんなに成果が出せるのでしょうか?

まず個別指導塾の仕組みから話していきましょう。

 

個別指導塾の特徴から見えるメリットデメリット

仕組みと言っても簡単です。

  • 授業は対面型
  • 会話をしながら進める、双方向型の指導スタイル
  • 指導人数は1対1~1対5くらいまで
  • 1回の授業は約90分~120分
  • 週1~2回が一般的
  • 集団でない、講義型でない

家庭教師のイメージをしていただければ近いです。

上記は見た目の特徴。

そこから深掘りした特徴をまとめましょう

  • 時間数は少ない(週1~2回×90分など)
    →多くの知識を得ることに向かない
    →予習や学校の授業の補完には向かない
  • 対面型だから、深い理解ができる
    →わからないところが聞ける
    →何度でも聞ける
    →やりたい勉強がリクエストできる
    →悩み相談、悩み解決ができる
    →学習状況管理をしてもらえる
  • 集団でない
    →強制力が弱い(宿題をやってこないと恥ずかしい、など)
    →競争力が育まれにくい
  • 時間当たりの料金は高いが、費用負担を抑えることができる
    →少人数教育のため、一時間あたりの単価は高い
    →週1回から可能なので、総支払い料金は抑えることができる
    →月謝制をとっている塾が多い
    *集団系の大手塾は年間で費用先払いが多いため、費用的負担が高い
    ここは要チェックです!先に確かめておきましょう。生徒が「合わない」と思っても年会費ですと塾を変えることができません。これが実は最大のリスクです

だいぶイメージができてきたのではないでしょうか。

それでは、次の項ではどうして個別塾でそんなに成績が伸びるのかを解析します

 

個別指導塾が成績が上がる仕組みを解析

 

個別指導が伸びる理由は

  • 先生との距離が近い→高いモチベーション
  • 深い理解ができる
  • 管理→分析・提案→日々の成長


これが図れるところでしょう。

この上記3点は人の成長の3大要素と言ってもよいかもしれません。

そしてそれは一人一人と向き合う「個別指導塾」でなければ実現不可能と言えるでしょう

だったら、どんな人でも個別塾にするべきだ、と思うかもしれません。

しかし、残念ながらそうではありません。

  • 個別指導が向いていない生徒
  • 個別指導では上がらない生徒

の2種類の生徒が存在します

それらを上げてみましょう

まず、個別指導が向いていない生徒

これはどんな生徒かというと、「超難関校」を目指している生徒です

つまり、成績の向上に「極端な競争力を必要とする生徒」です

何倍、何十倍という極端な競争を勝ち抜かなければならない生徒さんは、個別指導のゆったりとした空間では、恐らく求めている成果は出せません。

集団系のバリバリ競争社会でもまれるべきでしょう

高校生で言えば、東大・京大・早慶上理・医学部現役合格を目指す場合などが個別指導は適していないといえます

また、浪人生も個別指導は合いません。長時間指導が必要だからです

あくまでも個別指導は「短時間、高密度(距離ではないです!内容です!)」が特徴ですから、自学自習の充実が売りです。

極めて高い知識、競争力、長時間指導が必要な生徒は向かないということです

改めて強調して述べておきましょう

個別指導塾では、「多くの知識を学ぶこと」はあまり期待できません。

「量」より「質」であること、ここをよく理解してください

 

次に②「個別指導では上がらない生徒」を考えましょう

これは「どうしたらこどもの成績は上がるのか」について理解が必要です

実はこれ、超簡単なんです。

成績の上がる生徒は「一人でできる子」です。

「自学自習のできる生徒」です。

それができない生徒は上がりません。

断言してよいでしょう

要するに「自学自習ができるようになったら、生徒は成績が上がる」んです

お母さん
お母さん

ええ?それだけ??

て思うかもしれませんが、幸せなことにそれだけです

逆に、勉強習慣の全くない子を「個別指導塾」に入れてすぐ成果が出るか…と言ったら、基本的に出ないと思ってください

個別塾の特徴に戻りましょう。

「強制力は弱い」のです

個別塾の力では、習慣のない子に習慣を強制する力は基本的にありません

それを求めては、実は「宝の持ち腐れ」です

それを理解せず、

お父さん
お父さん

おい!もう半年通っているのに成果が出ないぞ!

と言って怒ってこられても…

塾長
塾長

それはちょっと違いますよ 

と思わざるを得ません

原因は塾が合っているか合っていないかではなく、本人の習慣が変わっていないことです。

誰の責任とかではありません。

原因を分析して手を打ちましょう、ということです

塾長
塾長

まとめます!

「個別指導塾でも上がらない生徒」とは、「個別塾に入っても習慣が変わらない生徒」です

こう言うと多くの方からこういった声が寄せられるはずです

お父さん
お父さん

「それができないから塾に入れているんじゃないか!」

その通りです。

こどもが勉強できないのは「習慣がない」からです

「それをつけさせたいから塾に金払っているんじゃないか!」という気持ちはわかります

ただ、入れて入れっぱなしではムダ金になりますよ、ということです

もう一度言います

「個別塾は強制力は弱い」のです

強制力なら「集団塾」です

しかし、集団塾はそれ以上に「競争性」が高く、勉強意識のそんなに高くない生徒は伸びない可能性が高い

やはりそういった生徒さんには「個別指導塾」が最終的には長く続く可能性は高い

塾長
塾長

ではどうしたらよいでしょうか

それは、「個別塾に入れた上で、家庭学習ができるように保護者がしっかりと管理していく」ことです

お母さん
お母さん

それは難しいわね…

塾長
塾長

そう思いますか?

それは違います。そこはせっかく塾に入ったのですから塾を利用しましょう

塾と情報交換し、報告、相談を重ねていけば、十分可能です

むしろそういった協力を家庭がしてくれれば、塾は簡単に生徒の成績を上げることができます。

個別塾の弱点は「強制力」、長所は「個別に問題を解決すること」ですから、家庭の協力さえあれば、問題解決はむしろ得意なのです

それをやらずにほったらかしにするから、ムダ金になってしまうのですね

僕の塾で成果が出続けていたのは、小中学生に関しては保護者と、高校生に関しては本人と、こういった連携ができていたから、ただそれだけなんです

まとめ

さて、冒頭の「個別指導塾に入って失敗する典型的パターン」…もうお分かりですね!

そうです!保護者の誤った価値観が原因です

  • 評判のいい塾に入れれば、生徒の成績は上がる
  • 腕のいい先生に勉強を教われば、成績が上がる
  • 生徒に合った勉強方法が見つかれば、成績は上がる
  • こどもに合った塾を見つければ、成績は上がる

これらの受け身な考え方を持って、ただ塾に入れるだけ…の保護者の行動が原因です

8割の生徒は個別指導が最終的には合ってきます

自学自習ができるようになったら、個別指導塾は最強です

「個別指導塾」と「自宅学習習慣」のセットで、あとは無限ループで成績は上がっていきます

勉強の楽しさを知るからです

問題はそこまで、どのように勉強習慣をつけさせていくか、です

そこについては多くの苦労があることは、当然ながら十分すぎるほどわかっています

今後、多くのアドバイスをこのブログで情報提供していこうと思います

ぜひ更新を楽しみにお待ちください

 

塾長
塾長

本日もご覧いただき、まことにありがとうございました 

次回更新でまたお会いしましょう

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